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現在公開されている平成28年度分のデータによれば、進学率はそれぞれ、次のようになっている(文部科学省 大学院の現状を示す基本的なデータ)。
社会科学(2.5%)
人文学(4.7%)
保険(5.1%)
教育(6.0%)
理学(41.8%)
工学(36.4%)
農学(23.4%)
社会科学と人文学に限れば、5%以下というからかなり少ない。大学時代に人文社会系の友達が100人できたとしても、自分が大学院進学(本文中では「入院」#4参照)する頃には5人になっている。どうしても交友関係が狭まってしまう。個人的な経験を言えば、入院するやつはだいたい学部の頃から「つるむ」ものだが、修士の頃は、その仲間たちがいるおかげで比較的安心できるものの、博士課程に入り、さらに仲間が減り、歳も取ってくると将来に対する不安が急激に増えてくる。「論文でないと研究者とは言えない」「論文が出てもポストがない」「まわりの友人が子供を産んだ」など、自分で自分にプレッシャーをかけすぎて、気分が悪くなることもある。でも、それも一応は理解したうえで、博士という道を進んでいるのだ。
2020年2月~はじまりました!文系博士の日常をお送りする『文系博士です。』
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