批判的思考とは? 批判的思考の使い道と重要性

批判的思考とは? 批判的思考の使い道と重要性

1.批判的思考とはなにか

批判的思考

「批判的思考」という言葉は様々な分野で定義されていますが、この記事では、例をあげて簡単に批判的思考とは何かについて説明します。

批判的思考とは、明確で合理的な思考力をもって、何を信じるか、何をすべきかを論理的に考えて決めることです。 つまり、批判的思考をするためには、何かを判断する前、あるいは何かを決定する前に、「どうやって知るの?」のような前提を問うような質問をすべきです。言い換えれば、批判的思考は単に事実を暗記したり、聞いたり、読んだりしたものをそのまま盲目的に受け入れることではなく、合理的で挑戦的に考えて、仮定を検討して、論理的な推論をすることです

2.最も基本的な能力の使い方

批判的思考力は、判断を下して、問題を解決するために必要で、人間の最も基本的な能力です。そのため、批判的思考力は生活に不可欠な能力であると言えます。批判的思考力はナイフと同じ役割を果たします。ナイフで肉から骨を切り離すように、批判的思考力を用いることで事実を嘘から、正確を誤解から切り離すことができます。批判的思考力はほぼ全ての課題や状況、キャリア、つまり毎日生活のほぼすべての側面で使用されます。意図的に用いることもできます。どのような場面で批判的思考力が使えるかを簡単に説明するため、以下にいくつかの例をあげます。

例えば、ある商品や服を買うとき、それを買うか買わないかを決めるため、まず次のような質問を自分にしてみましょう。

  • 有名な俳優がその商品をおススメしているけど、それは本当に高品質かな?
  • 多くの人が使用しているので一見いい商品に見えるけど、本当に私に役に立つかな?
  • ブランド品だけど、今必要かな?

これらの質問の答えを導くために、批判的思考力を使ってみましょう。

次に将来のキャリアに関する例をあげましょう。とても就職したいと考えている会社を想像してください。その会社の面接が来週です。あなたは部分的にその会社の仕事をする能力があることを知っていますが、非常に就職したいので、絶対に面接に合格しようと思っています。あなたは面接に合格するという目的のために、どのように自分のスキルや経験が、その会社の仕事に合うかを考えています。就職という目的に向かって、経験やスキルを筋道立てて話す面接の準備をするでしょう。このように、自分の状況を考えて、分析するのは批判的思考力を使ったという意味になります。

3.研究者に批判的思考は必要か

批判的思考力は特定な分野でも使われます。日常生活よりもアカデミックな環境で批判的思考が必要です。例えば、論文の執筆を想像してください。批判的思考力を使うのなら、最初のステップでは次のような質問を考えて分析しなければなりません。

  • 関連した情報源は何ですか。
  • それは信頼できますか?
  • 問題について検討すべき複数の視点がありますか。
  • 複数の情報源のもつ問題について何か異なる意見がありますか。
  • それは反対ですか賛成ですか。
  • ほかの研究はその情報や意見を実証しますか。
  • 質の高い研究の傾向は何ですか。
  • 個人的な偏見が情報にかかわれていないですか。

数多くの問いが出てきますが、それを整理して、答えを見つけるのに批判的思考力が使用されています。以上の例のように、批判的思考を使って意図的な質問を通じて情報を分析すると、成功と失敗を区別することができます。したがって、批判的思考力は学生や学習者、研究者などすべての人々に役に立つ能力であると言えます。人によっては当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれません。しかし、雰囲気に流されずに、一度冷静になって批判的思考をすることは、とても重要なことなのです。

English title: What is critical thinking? Usage and Importance
シェキャラビ・ゼイナブ (Zeinab Shekarabi)
テヘラン大学 (University of Tehran)

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